一ッ石

三ノ鳥居から本殿へと続く、馬場先と呼ばれる石敷の参道の三ノ鳥居付近中央にその箇所のみ自然石が露出している部分があります。この石は通称「一ッ石」「勝負石」「お百度石」などと呼ばれ、「一ッ石」「勝負石」は「五ッ石」(かつて、南総門下にあった)に対する呼称で、この石が走馬・競馬の出発点になっていたこと(終点が「五ッ石」)に由来するといわれています。「お百度石」はこの石が百度参り・千度参りの起点になっていたこと(蒙古襲来の折には人々が一ッ石と本殿を往復し「道俗千度参」を奉修した)に由来するといわれています。

江戸時代には、本殿参拝を終えた参詣者が一ッ石の前で再び本殿に向かい拝礼するという習わしがあったということも伝えられています。